交通事故によって顔や身体に傷跡が残ってしまうと、身体的な痛み以上に、精神的な苦痛や対人不安を抱える方が多くいらっしゃいます。傷の見た目が気になって人前に出られなくなったり、社会生活に大きな支障が出てしまうことも珍しくありません。
外貌醜状が後遺障害として認定された場合には、逸失利益が認められることもあります。しかしその金額や程度は、被害者の職業や生活環境によって差が出やすく、保険会社が争ってくることが多いポイントです。
このような場合には、専門的な立証活動や適切な主張が必要不可欠です。コールグリーン法律事務所は、外貌醜状に関する損害賠償請求においても豊富な知識と実績を有しており、適正な補償の実現に向けたサポートを行っています。
交通事故専門の弁護士津田岳宏
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外貌醜状とは、交通事故などによって顔や首、頭など人目につく部分に目立つ傷を負ってしまうことです。事故による手術や治療によって生じた傷跡も含まれます。具体的には、擦り傷、切り傷、火傷の傷痕、手術後のような線状痕、やけどが治癒した後の黒っぽい色素沈着や、色素が脱失した白斑などです。眉毛や頭髪、洋服などで隠れる部分については、醜状として扱われません。
人目に触れる場所に目立つ傷跡や変形が残ってしまった場合の精神的なショックは大きなものでしょう。中には職業に影響する人もいるかもしれません。このため傷跡の大きさ、麻痺の具合などによっては後遺障害等級を受けられ、後遺障害慰謝料や逸失利益も請求することが可能です。
外貌醜状の場合、入通院慰謝料や治療費、休業損害のほか、後遺障害認定を受けた場合は後遺障害慰謝料、逸失利益などを請求することができます。
交通事故の入通院慰謝料は、「通院日数」と「治療期間」をもとに算出されます。日数や期間が長いほうが金額が高くなるのが一般的です。後遺障害慰謝料は、等級によって慰謝料の金額が異なります。等級は1~14級まであり、1級に近いほど症状が重く慰謝料も高額です。
なお、傷跡が2カ所以上あり隣り合っている場合や、2個以上の傷跡が相まって1個の傷跡のようになっている場合は傷跡の面積や長さを合算して等級を判断します。また、眼や耳、鼻などが欠損した場合は、欠損障害の等級と醜状障害の等級のうち、上位の等級を採用するのが一般的です。
外貌醜状で認定されうる後遺障害等級は7級、9級、12級で、醜状の場所や大きさなどによって異なります。
等級 | 障害の認定基準 |
---|---|
7級12号 | 外貌に著しい醜状を残すもの |
9級16号 | 外貌に相当程度醜状を残すもの |
12級14号 | 外貌に軽度の醜状を残すもの |
外貌醜状で適切な後遺障害認定を受けるためには、いくつか注意したいポイントがあります。しっかり対策しないと想定より低い等級に認定されたり、非該当になったりする可能性があるので要注意です。以下で3つのポイントをご紹介します。
まず注意したいのは、治療開始から症状固定まで6か月以上の治療期間が必要だということ。症状固定とは、「これ以上治療してもケガが改善しない状態」のことです。症状固定までの期間が短すぎると「もっと長く治療していれば、傷跡が目立たないくらい治っていたのでは?」と審査機関に疑われてしまうため、「十分な治療をした」という目安として6か月以上の定期的な治療が必要なのです。
治療を始めて一定期間が過ぎると相手方の任意保険会社から治療の打ち切りを打診されることがありますが、言いなりになる必要はありません。まず医師に相談し、治療継続を指示された場合はその旨を保険会社に伝えましょう。それでも治療が打ち切られた場合は、被害者が治療費を一度立て替え、負担した分の治療費の後で請求することになります。
後遺障害認定の申請には、「事前認定」と「被害者請求」の2種類があります。このうち事前認定は相手方の任意保険会社を通して申請する方法、被害者請求は相手方の自賠責保険会社を通して申請する方法です。
事前認定では、相手方保険会社が書類を全て用意してくれます。手間をかけずに申請できる点はメリットですが、その分必要最低限の書類しか用意してくれず、思うような等級を得られない可能性があります。一方被害者請求では、被害者側で全ての申請書類を用意しなくてはなりません。非常に手間がかかりますが、しっかりと準備することで希望通りの等級を取得できる可能性が高まります。このため外貌醜状で後遺障害認定を申請する場合は、被害者請求を選ぶのがおすすめです。
外貌醜状で適切な後遺障害等級に認定されるためには、傷跡の大きさや程度を申請書類でしっかりと示すことが大切です。特に色素沈着・色素脱失などの醜状は要注意。写真の写り方によっては「非該当」とされるケースがあります。また、醜状障害は審査機関の担当者との面接で等級が決まりますが、担当者によっては主観で認定の可否を判断する人もいるので要注意です。面接対策もしっかりと行っておきましょう。
人目につく場所に傷跡が残る外貌醜状では、大きな精神的苦痛を覚える人が少なくありません。中には「人に会うのが怖い」「外出できない」など日常生活すらままならなくなる人もいるため、適切な慰謝料を受け取るのがおすすめです。
被害者請求に必要な書類の準備は手間がかかる上、納得のいく結果にならないケースもあります。このため賠償金の交渉や後遺障害認定の申請は弁護士に依頼するのがおすすめ。交通事故事案で実績豊富なら、診断書作成のサポートから後遺障害申請、弁護士基準での慰謝料請求、相手方保険会社との交渉までトータルにサポートしてくれるでしょう。しかも弁護士特約なら、保証の範囲内で自己負担を抑えて利用できるので安心です。
当メディア「ISHARYO+(イシャリオプラス)」では、交通事故による慰謝料に納得がいかない方に向けて、交通事故案件を多く取り扱うコールグリーン法律事務所の津田岳宏弁護士の監修のもと、慰謝料の仕組みや、弁護士に依頼することで慰謝料が増額された事例などをご紹介しています。
現在、交通事故に遭われて慰謝料についてお悩みの方は、ぜひ一度ご覧ください。
(2025年7月時点)
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